定額配信サービス(サブスクリプションサービス)、いわゆるサブスクですが、今や当たり前になって生活に浸透しているなぁと思います。
その中でも、僕が数年間使い続けているサービス、Kindle Unlimitedをおすすめしてみたいと思います。
僕のサブスク事情
世の中の流れに違わず、僕もいろいろなサブスクサービスのお世話になっています。
音楽配信サービスはいろいろ手を出しつつも、Spotifyはずっと有料プランを継続しています。
動画配信サービスも使っていますが、各社がしのぎを削ってオリジナルコンテンツを提供しており、なかなかひとつに絞りきれません。かといって、あれもこれもと積み上げていくと、いつの間にか家計を圧迫していて悩みの種。
そこで、各サービスの解約と再契約を繰り返して、無理やり使い分けるという涙ぐましい努力をしてたりもします。
例えばこんな感じです。
「全裸監督」を見たいから今月と来月はNetflix。 夏フェスや舞台の中継を見たいので、Netflixを解約してWOWOW。 その次は「マスクド・シンガー」を見たいのでAmazon Prime。 昔の洋画が見たくなったらU-NEXT。 え?「イカゲーム」がヒットしてるって?そりゃぁ見なきゃ。でNetflixに戻る。以下繰り返し。
あれもこれも見たい欲求とコストの間で葛藤する日々です。
Kindle Unlimited
そんな「サブスク・ジプシー」の自分が、もう5~6年ずっと有料契約を続けているサービスがKindle Unlimitedです。Amazonが提供している電子書籍の定額読み放題サービス。
このサービスがどう自分に役立っているのかをご紹介したいと思います。
注意点
このKindle Unlimited、僕は気に入って使い続けていますが、決して万能という訳ではないです。
「読み放題」と謳ってはいますが、Amazonで扱っているKindle本が全て読み放題という訳ではなく、対象の本が決められています。なので、せっかくKindle Unlimitedに加入していても、読みたい本が対象でなければ、個別に購入して買わなければ読めません。
なので、このサービスが「使える」かどうかは、対象の書籍が、あなたの読みたい本の傾向と合致しているかどうか、にかかってきます。
個人的な感覚では、小説やマンガを、特に新作を読みたいという人には「使えない」サービスだと思います。
書評などを見て、「あ、この本読みたいな」と思ってAmazonをチェックしても、新作本は対象外の事が多いです。
じゃあ、対象書籍の中から読みたい本を探そうか、と思っても、Amazonの検索UIって決して使い勝手のいいものではないですし、レコメンドもいまいち気が利いているようで分かってないというか、Amazonのアルゴリズムまんまって感じでなかなか役に立ってくれません。
気付けば地道に「この本はどうかな?」→「対象外か~残念!」って確認作業を繰り返していて、いったい僕は何をしているんだろう、と悲しくなったことが何度かあります。
また、ポピュラーなビジネス本なんかも、話題の新作系はほとんど対象になってないですね。
ニーズの多い新作をタイムリーにチェックしたいという用途には向きません。今のところ。
使い続けている理由 その1
ここまでそこそこの酷評が続いていますが、どうしてそんなサービスに加入し続けてるんだよ、とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
実は僕も定期的に「そろそろ潮時かなー」と解約を考えてたりはします。
なのですが、なぜかそういう時に限って、「え、これKindle Unlimitedで読めるんだ!?」ってのが見つかるんですね。で、引き止められてしまうという。
最近も解約を考えてた時にちょうどレコメンドに江口寿史が出てきまして。
ひばりくんだけじゃなくて、すすめ!パイレーツとか中期以降の単行本なんかもありまして、これ読んでからやめよう…と。
と、江口寿史を掘っていたら、山上たつひこをレコメンドしてくる辺り、Amazonも抜けめない。
冒頭の「賀茂川慕情 かんにんどすえ」を読んですっかり元気になって、まだ何冊かあるけどカロリー高めなので休み休み読もうか、ということでめでたくサービス継続確定です。
まんまとAmazonのアルゴリズムにしてやられております。
使い続けている理由 その2
そんな綱渡りで長年加入し続けている訳でもなく、もうひとつKindle Unlimitedを使い続けている大きな理由があります。
ニッチな趣味・実用系の書籍・雑誌のラインアップが充実している。
これです。
「ニッチ」な各種ニーズをくまなく調べている訳ではないですが、僕はこの角度でメリットを感じる事が多いです。続けているメインの理由はこれ。
実用本やガイド本を選ぶときって、パラパラと斜め読みしたり、できれば試しに使ってみたりして、役に立ちそうか、自分に合っているものかどうか、しっかり選びたいものです。
マンガや小説のように、他メディアでの書評などを参考に選ぶという事は少なく、かといって、表紙や内容説明、数ページの斜め読みで判断もしづらいジャンルです。
定額読み放題なら、とりあえず読んでみて自分に合っていなければ次!という読み方ができます。これがとてもありがたい。
僕の場合、まずDTM(デスクトップミュージック)ジャンルで、これにハマりました。
数年前から、PCでの音楽制作にトライしているのですが、いろいろとお勉強することが多く、参考書・ガイド本の類をたくさん読みたくなるのですね。
例えば…
DTMといえばこの雑誌!というサウンド&レコーディング誌がバックナンバーも含めて全部読めます。
他にリットーミュージックのDTMガイド本も対象本が多いですし、初音ミク調教ガイドもここで読めます。各DAWに特化したガイドもあります。
楽譜類は一切ないですが、DTMノウハウを手に入れるためのガイド探しにはうってつけです。
書籍の情報って必要?ネットで十分では?
ここで疑問を持つ方がいらっしゃると思います。
「今の時代に、書籍の情報って必要?ネットで十分なのでは?」
仰る通り、分からないことがあれば検索一発、ハッキングから今晩のおかずまで、なんでも情報が手に入ります。
ですが、僕は書籍にこんなメリットを感じています。
- 細切れでなく体系化されている
- 一つの視点から過不足なく情報が取捨選択され、まとめられている。
- インターネットで手に入る情報は、断片的な情報が多く、未知のジャンルについてゼロから知識を得ようとすると苦労する。
- 断片的な分、新しい情報が多いのは、ネットの利点ですね。
- また、逆に言うと、テーマに対して体系的に情報をまとめてアクセスしやすくしているサイトはとてもありがたくて、即座にブックマークします。
- 玉石混合問題を回避できる
- インターネットで得られる情報の問題としてよく語られる、玉石混合問題。
- 無料で情報が得られるのはよいけれど、情報の質や信憑性の裏付けが未知数。複数の情報源を並べて、妥当な情報はこの辺りかな…という見極めをする必要がある。
- 書籍の場合、よい本と出会えれば、その本の中の情報全体の信頼度が上がる
- というのは、ブログやYoutubeでも同じことは言えますが。
- 有料且つ、一応出版社のフィルターを通して世に出ているものなので質が高め
- と一応書きましたけど、Kindle本の場合は、個人出版のクソみたいな本もたくさんありますから、そこの見極めは必要ですね。
- 出版元の表記が個人名だったり、表紙がちゃんとデザインされていないような本は、避けるスキルが身に付きました。表紙にYoutubeのサムネイルみたいな売り文句ばかり連なっている本とかね。
- 読んでいて楽しい
- これは人によってはメリットと感じられないかもしれませんが、情報を得るという行為でもやっぱり楽しいのにこしたことはない訳です。
- 書籍としてきちんとレイアウト・デザインされているものは、やっぱり読んでいても気持ちよいですし、斜め読みもしやすかったりします。
- 昨今のインターネットでの情報源は、似たようなデザインのブログが多くて、ちょっと食傷気味なのが正直なところ。(人の事はまったく言えませんが…。)
- 読み物として、視覚情報としての快感という意味で、電子書籍であっても、美しくデザインされている紙面だと気持ちいいな、と思います。
僕の場合は、とりあえずググっていろんなサイトをつまみ食いしてみて、Youtubeの動画も見たりしてみて、ある程度の情報や雰囲気が分かってきたところで、役に立ちそうな書籍を探して一通り読んでみる、という感じです。
ということで
Kindle Unlimited、引き続き僕の生活に役立ってくれています。
先日、子供と人生初キャンプに行ったのですが、その予習をするのにも、Kindle Unlimitedが活躍してくれました。
Kindle本は、読むのもいろんな手段があって便利です。端末によって長所・短所ありますが。
また、いろんな端末があるがゆえに、「本を探す」行為もUIがばらばらで、慣れないと戸惑いますし、ようやく慣れたあげく使い物にならない場合もあるので、この辺りもいずれ記事にしてみたいと思います。
コメント
[…] 趣味・実用書を読みたい人におすすめするKindle Unlimited定額配信サービス(… […]