このところ、ハイブリッドワークを前提とした、開発プロジェクト構築について考えています。
コロナ禍になり、半ば強制的に開発プロジェクトのほぼ全員がフルリモートワークに突入した。この時はすでに進行中のプロジェクトをリモートワーク化したので、プロジェクトメンバー間の人間関係が構築済で、既にできあがっているワークフローをリモートワークにどう最適化するかを考えればよかった。 もちろん、それはそれでたくさん大変なことはあったのだけど、ある程度仕事の進め方が定着した後は、比較的スムーズに進んでいた。
しかし、また新たにプロジェクトを立ち上げるとなると、リモートワーク下で様々なことを構築しかねばならない。 また、コロナ禍によって強制的に進んだワークシフトの時計は元には戻らず、新型コロナがある程度収束した後も、リモートワークとオフィスワークのハイブリッドワークで進められるように、プロジェクト運営を設計する必要がある。その時に生産性を落とさないように、何ならフルオフィスワークよりも生産性が上がるようにデザインしないと、「やっぱりオフィスワークしなきゃだめだね」と時計を戻そうとするベクトルは必ず出てくる。 そうなると、リモートワークの快適さを知ったメンバーの離脱を招きかねず、個人のニーズや業務上のニーズに合わせて柔軟に働けるやり方を見つけておく必要があるのだろうと思う。
そんなわけで、いろいろと考えたり、ハーバード・ビジネス・レビューの記事を漁ったりして考えを進めている中で、ひとつ地に足のついた知見として参考になったのがこれ。
在宅勤務はもう限界……テレワークつらい勢の悲痛な叫び リモート9割のサイボウズで、社員が「つらみ」を感じるポイント – ログミーBiz https://logmi.jp/business/articles/325665
2021年11月に行われたCybozu days 2021のセッションのひとつ。 「テレワークの課題先進国」としてのケーススタディを共有してくれる情報として、参考になった。
ここで動画も公開されている。 Cybozu Days/Circus 2021 開催レポート|サイボウズ株式会社 https://event.cybozu.co.jp/-/cd2021report
個人的に刺さったのは例えば…。
まず、「つらい時に吐き出す場所がない問題」。
確かに。テレワークだからこそ、情報の透明性を上げていくのがよしとしたいところだが、すべてがオープンでは息苦しさが募る。非公式なコミュニケーションや、吐き出せる機会をどう作るか。
その結果、全体を俯瞰しているマネジメント側からは、ちょっとした雰囲気とか拾い上げられる情報がなくて何も見えなくなってしまう。
次に、「社内の人間関係を築くのが難しい問題」。
確かに。切実。
今後、新入社員はもちろんキャリア組も含め、様々な新しいメンバーを受け入れる際に、これは意識してアクションが必要だと認識した。
こういったリアルな働くメンバーの気持ちへの想像力を持ちながら、リモートワークも、オフィスワークも、公平に働けるようなやり方を作っていかないとだなぁ。 なにかひとつのうまいやり方はないと思っていて、ひとつひとつの具体的で泥臭い工夫を積み重ねていくしかないような気はしている。
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